休日の午前中、ベランダのドアを開けた瞬間、それはいきなり飛び込んできた。
タタタターッ!
ウァーッ!
あっという間に足元をすり抜け部屋の中へ
なんだぁ! ネコ?
なななんて素早い身のこなしだ
でも向こう側の部屋のドアは閉まっているから行く場所は無いはずだ。
急いで追いかけたが、となりの部屋はシーンとしている・・・
軽く見渡したが何処にもいない。
間違いなくキッチンの方に行ったはずなのに
恐る恐る冷蔵庫の横の隙間を見た・・・
いた〜っ! 顔は奥、お尻をこっちに向けて挟まっている
シッポは怖くて縮み上がっているのか見えない。
真っ白いネコだ!
その瞬間チャイムが鳴った
お隣さんだった。
お隣さん 「すいませ〜ん、預かっているネコが!!!」
俺 「いいいます、冷蔵庫の隙間に挟まってます」
お隣さん 「入らせてもらっていいですか?」
俺 「ど、どうぞ」
「マコちゃん、マコちゃん、出てきなさい」
お隣さんの「すいません」と「出てきなさい」の繰り返し・・・
しかし、マコちゃんはぴくりとも動かないようだ。
しばらくして「食べ物取ってきます」とお隣さんは一度もどられた。
ちょっと隙間を覗いてみた
相変わらず挟まっている、なんかちょっと可愛い。
でも怖くてどうすることも出来ない。
お隣さんが何か手に食べ物らしき物を持って帰ってきた。
それに反応したのかどうかはわからないが、マコちゃんは飛び出てきた
そして素早いステップで今度はソファの陰に!
慌てて追いかけるお隣さん
俺は相変わらず手を出せない、と言うか出せない。
次の瞬間、強引にマコちゃんは確保された。
お隣さんの腕におとなしく抱っこされている。(半分無理矢理だが)
観念したのか、意外と暴れない。
じっくり見ると、真っ白で可愛い顔をしている。
(さっきまでは、お尻しか見せてもらってなかったからな)
さすがに爪が怖くて触る根性はない。
「ホントにすいませんでした」その他多くの言葉と共にマコちゃんは帰って行く。
念の為に玄関のドアを開けてあげた。
「可愛いな、又、脱走して来い!」 とは言えなかった。
環境が変わって怖かったのかな、年初めまでは居るのかな。
でも、もう脱走しちゃだめだよ。
夕方、マコちゃんの大立ち回りは、
ズッシリと重たいカマンベールチーズの高そうなスイーツとなって届けられた。
マコちゃん・・・
一か八か、もう一度、脱走して来い!
メディーック
少しの時間だったがドキドキさせてもらったよ。
後で思ったのだが、抱きかかえられて帰って行くマコちゃんの姿は
片手が挙がって招き猫のようだった。
招き猫が勝手に向こうから家に飛び込んで来るとは!!!
これは絶対いい事あるに違いない!